PPFの導入から十数年、一般的なストーンガード(飛び石対策)という取り扱いだけなく、貼るコーティングとしての主たる思いを叶えるべく、数多くのPPF製品を試してきましたが、どれも貼るコーティングと呼べるだけの耐候性が備わっていませんでした。車庫保管等で過保護にされている車両では気づきもしないでしょうが、年中青空駐車の毎日の足として使用する車では現在のPPFは悲惨な状態になってしまいます。
現在のPPF市場は、スーパーカーや高級車などの一部の富裕層がターゲットになっていますが、さらなる市場の拡大を考えるなら一般大衆車への施工が必須条件となってきます。その妨げとなっているのは材料の高額化と施工難易度であることは百も承知ですが、一番のネックはフィルムの耐候性だと考えています。たとえ貼ったとしても、わずか数カ月後に染みだらけになってしまったら元も子もありません。すべて施工者側の責任になってしまいます。
PPF導入以来、長年ず~っと良き製品に巡り合うことを期待して待っていましたが、可能性も低いだろうとの判断で、無いなら自分で作ろうと決意しました。PPF製品自体は作れないので、PPFの表層を守るためのコーティング開発です。貼ってから塗る・・・ですが、意味と結果は同じ。ボディーコーティングでのノウハウ、これまでのPPFでの情報をフルに投入しての開発です。
すべてのPPFへの適合などと偉そうなことは言いません。一般大衆車への貼るコーティングとの意味合いで、コーティングが塗れる(きちんと結合・定着する)PPFであって、できるだけコストの掛からないPPFであること、さらに施工性の良いPPF、この3点のバランスを追求し、PPF専用コーティングと共に情報と技術をご提供したいと考えています。