コーティングの料金について
「のりもの屋さんのコーティングはいくらですか!?」と、必ず最初に聞かれる質問なので、まずは料金体系のお話から。
のりもの屋のボディーコーティングのご案内は、他店でよく見かける車種区分(車の大きさ)ごとのワンプライス表示は行っていません。
車の塗装は、自動車メーカーや車種および車体色によって様々な特徴と特性があるので、単に車両の大きさだけの区分で料金設定が出来るものではありません。 単純な大きさ区分で価格表示する場合は、どのような車でも「損をしない高め」の価格にして満額儲けるか、値引きゲームをするための高額設定となります(ディーラーのように)。 もしくは、頃合いのよい価格設定をし、良いものもあっても悪いものがあっても(車両状態の良し悪しと商売としての良し悪しの両方で)アベレージ(平均値)ではそれなりに商売として納得できる「まぁまぁの価格表示」しかありません。 ディーラーなどは車種区分ごとに料金設定してるじゃないかよ!とおっしゃられることがありますが・・・彼らはどのような車両状態であったとしても、ただ単に”塗って拭くだけの作業”のみで、それ以上の作業は一切しない(一切できない)という前提があるからです。 詳しくは ディーラーのコーティングのページを参照
既製品(すでにモノとしての形が完成されている物)の販売であれば価格表示は可能ですが、ボディーコーティングのような受注後の作業が伴ってから商品として完成する場合はオーダーメードと呼び、実際の作業でどれくらいの手間がかかるか!?が、料金設定のポイントになります。
コーティング作業自体はそれぞれのコーティングの種類によって平均的な作業手間が算定できるので、重要なポイントはコーティングを塗布するまでの下地処理の手間となります。 この下地処理は車両状態によって大幅な作業手間の違いがでてくるので、車両情報がとても重要となります。
すでにお乗りになられている愛車の場合は、現車確認が必須となります。が、新車購入の場合は下記を参考にして情報をお伝え下さいませ。
施工料金を知るための第一のステップ=お車の情報
まずは、メーカーと車種を知らないと何とも言えません。 ただ・・・たとえ同一車種であっても・・・・
○ 新車注文→メーカーで生産→直後に配送→ディーラーへ→お客さまのもとへ納車。これを「ラインオフ」と呼んでいます。
○ 新車注文→すでに生産済み→青空野ざらしでどこかに在庫→ディーラーへ配送→納車。これを「メーカー在庫車」と呼んでいます。
○ 新車購入希望→たまたまディーラーに未使用車の在庫あり→そのまま納車。これを「ディーラー在庫車」と呼びます。
○ 新車購入希望→ディーラーの展示車両が安く買えると→お得感で購入納車。これを「ディーラー展示車」と呼びます。
○ 新車購入希望→ディーラーの試乗車が安く買えると→超お得感から購入納車。これを「ディーラー試乗車」と呼びます。
○ 新車購入納車から数日で走行距離もほぼない車両。これは「ほぼ新車」。
○ 新車購入納車から数日以上もしくは数ヶ月の車両で洗車やワックス掛けなどをした車両。これは「既販車」。
○ 1年くらい乗ったが、オーナー様自身はまだピカピカの新車だと思っている車両。これは当店では新車とは呼ばない。
○ 新車から数年乗った車両。これは「ワンオーナー愛車」。
○ 誰かが乗っていた車両を購入。これは「中古車」。
同じ車でも、これだけのパターンの車両があります。すべてにおいてお車の状態は異なります。
たとえ『ラインオフ車両』であっても、車は梱包されて配送されるわけではないので、輸送中の気候や天候によっては汚れたり傷んだりしています。 『メーカー在庫車両』も車庫に入れて保管されているのではなく、青空駐車の野ざらしで駐車しているだけなので、在庫期間が長ければ長いほど汚れ傷んでいます。 『ディーラー在庫車も同じです。 『ディーラー展示車』の場合は展示車両を綺麗にしておくために、ディーラースタッフが何度も洗ったり拭いたりして洗車キズや拭き傷を入れたり、水染みを残したり、気候や天候による傷みや劣化もあります。 『ディーラー試乗車』は、展示車両以上に付着物が多く、傷もあります。 納車から間もない『ほぼ新車』の場合は、走行距離が少なければ少ないほど状態は良い。 すでに乗っている車に関しては言うまでもないと思います。
お問い合わせの際には、たとえ新車とはいえ、どのような経路での購入かをお知らせください。
料金を知るための第二のステップ=ボディーカラー
愛車とオーナーさまにとって最適なコーティングのご提案や、施工料金をお見積りするにあたって、ボディーカラーもとても重要なポイントになります。
先に記載した車両状態にもボディーカラーはとても関わってきます。
濃色車の場合は、太陽光によって塗装面が高温になるため、輸送保管中の気候や天候などにより、雨染みが深刻な問題となるケースが多くあります。 塗装表面に付着しているだけの雨染みスケールだけであれば、ケミカル洗浄のみで除去が可能で、作業も最小構成で済みますが、塗装が侵食された陥没雨染みまで至っている場合にはコンパウンドによる研磨作業が必要となり、下地処理作業が極端に増加することになります。 また、濃色車は微細な傷なども見えやすいため、メーカーでの研磨補修跡(塗装し直すほどではなく磨けばわかりにくくなる程度の補修)もチラホラ見かけます。 このメーカーでの補修・・・多いところも少ないところもあり、下手クソなところもあるので厄介です。 あと、ディーラーによっては、入庫から納車までの間の洗車で微細な洗車キズを入れてしまったり、水道水を乾かして染みを付けてしまったりすることも多々あるので要注意です。
今後の使用・保管状況とお手入れの頻度など
コーティング剤の選定や今後のメンテナンスのご提案に際しては、愛車の使用・保管情報も重要となります。
愛車の使用状況とは、日常どのように愛車に乗られますか!? 毎日の通勤の足として!? 買い物などでの一時的な使い方!? 週末などの休日のみの単発な使い方!? 少ないでしょうが・・・観賞用!? みなさん生活スタイルが違うので愛車の使い方も様々です。 車は使えば使うほど傷むモノです。 細かく言えば走り方や走る道でも違いはでます。
愛車の保管状況とは、車庫保管ですか!? カーポートですか!? 青空駐車ですか!? 愛車を動かさず駐めているだけでも、その状況次第でコーティングの効果の持続性や汚れ方・傷み方が変わってきます。 ご自宅では車庫保管やカーポート保管であったとしても、職場などでも同じ状況でしょうか!? 職場は青空駐車が多いかと思います。
両極の例えをすると、シャッター付きの車庫保管で週末だけの近隣の買い物程度の使用であれば、動かさない間は車庫が愛車を守ってくれて、週末に近隣だけの使用であれば走行距離も少なく、汚れや傷みのリスクも少なくすみます。
反面、自宅での保管は青空駐車で、毎日の通勤の足として使用する車は走行距離も伸び、職場も青空駐車であれば一日中汚れや傷みの原因にさらされています。
使用・保管状況で、コーティング効果の持続性や、汚れ方・傷み方が異なるのは当然のこととご理解していただけるはず。
さらに、洗車などのお手入れの頻度や洗車場所、洗い方によっても、結果は異なってきます。 直射日光を遮ってくれる車庫やスペースがある方と、路上や洗車場などの青空でしか洗えない方、洗う場所がない方や、そもそも洗うつもりもなくガソリンスタンドなどに洗に出す方など、同じクルマを所有していても人によっては手入れの頻度や方法は異なります。
愛車の使用・保管状況をお知らせいただければ、すでにお乗りになられている愛車の場合にはだいたいの劣化度合いが想像できますし、新車を購入してのコーティングプランの選定においても貴重な情報となるので、できるだけ詳しくお聞きさせていただければアドバイスに活かせると考えています。
最後にお客さま自身をお聞かせください。
愛車の状況や状態が様々なように、お客さま自身も様々です。 愛車に対する思い入れは人ごとに違います。 車を単なる足として考えて汚れや傷みなどは気にしない人もいます。 反面、すごく愛車を大切に思い、細かなことまで気にする人もいます。 この差は、どのように愛車を見るか!? につきると思います。 車に乗り降りする瞬間にパッと眺めるだけの人。 日が当たっていたり、夜間の電灯に照らされている時に、まじまじと反射や映り込みを見て観察したり楽しんだりする人。 見ているか見ていないか、見えているか見えていないか、気にもとめないか気になるか、気になってもスルーできるか思い悩むか、これも人それぞれ。
当店で受注お見積りさせていただく場合に、お客さまとの対面を基本とさせていただいている理由は、お客様自身を知るためであります。 コーティングの選定に当たってももちろんですが、下地処理の工程をプランするにあたっても不可避となります。 施工内容に直結=料金にも反映されることになるので、ぜひご来店いただきお客様自身をお教えください。
また、使用・保管状況との兼ね合いも出てきますが、お客さま自身がどれくらいの頻度でどのようにお手入れをされるかを正直にお教えください。 新車購入時などは、愛車に対する思い入れはピークなので、みなさん「がんばります!」と仰っていますが、これまでの愛車遍歴を思い出しつつ、冷静にご判断してください。 どれくらいの頻度で洗うかも大切ですが、どのように洗うか!?も重要です。 スピーディーに抜かりなくポイントを抑えてささっと洗い上げるオーナー様もいれば、のらりくらりと長い時間をかけないと洗えない人もいます。 施工完了納車時には具体的にシンプルかつスピーディーな洗車方法をお教えしますが、無理をするとお手入れが楽しくなくなり、苦痛となるので、当店ではコーティングの選定にあたってはお客さまのお手入れ指数によって判断させていただいております。
コーティング施工には、愛車とお客さまの情報がとても重要です。 なんでシンプルに価格提示できねぇ~~んだ!? とお思いの方・・・よぉ~く考えてくださいませ。 松竹梅のコースと価格差を見せられただけで、どのコーティングにしようか決められますか!? おそらく誰も具体的に説明もしてくれなきゃ~聞きもしてくれないと思います。 安直買いの銭失いになって後悔しないように、少しだけお時間をくださいませ。
コーティングに関するアレコレのすべてを、ボディーコーティングのページ内部に詳しく正直に解説しているので、ぜひ下部のページも御覧くださいませ。