ガラス割れ防止フィルムとは!?
走行時に、前方を走る車のタイヤから跳ね上げられた小石が、フロントガラスに衝突してガラスを破損してしまう事がよくあります。
不幸中の幸いで、小さな割れ(五百円玉硬貨)程度なら、ウインドウリペアで修繕という手もありますが、リペアはあくまでもひび割れの延伸をとめるための予防措置で、完全な復元は不可能。
衝撃点が大きかったり、ひび割れが伸びていたり、ひび割れがガラスの端まで到達していたり、割れが運転者視界に影響がある場合などは、リペアでは対応できないので、高額なガラス交換となってしまいます。
また、ガラスの割れまでは到達していなくても、ガラス表面が欠けたような傷がついてしまうことも多々あります。
このようなフロントガラスへのリスクを避ける目的で、フロントガラスの表面にフィルムを貼って、ガラスを保護しようという手法が注目を集めています。
どのようなフィルム!?
フロントガラスに貼るフィルムなので、透明な可視光線透過率90%程度のモノがほとんどです。
素材は、他のカーフィルムと同じPETフィルムと、ボディーに貼るペイントプロテクションフィルムと同じ素材のポリウレタン製の2種があります。
フィルムの厚みは100~200ミクロンと、ガラスを保護するために厚めの設定になっています。
これまでの湾曲したリアガラスの一枚貼り成形と同じように、フロントガラスにも熱成形を行い、継ぎ目のない一枚でガラス端部ギリギリまでの施工を行います。
もちろん、ガラスの外側への貼り込みになります。
車検は通るの!?
可視光線透過率が90%程度のフィルムが多いので、車検をパスできる車両は多いと思います。 ただし、厳密には貼った状態での型式認定器による可視光線透過率測定の結果が根拠となりますのでご理解の程を。
ただ、間近の車検を気にしてなら良いですが、新車購入時などの車検までの期間が長~い場合は、当該車両の使用・保管状況によって話は大きく変わります。
問題は耐候性!
現在、数種のフィルムを検証していますが・・・・正直なところまだ答えは出ていません。
現在の状況で言えることは、毎日の足として使用する車で、雨風にさらされワイパーをかける頻度が高い車両や、青空駐車のクルマでは、日射によるハードコートや粘着剤の劣化、ワイパーの摩擦によるハードコートの摩耗などで、よくもって1年程度の耐候性しかありません。
それぞれの商品の素材の違いやトップコートの性質、表面のお手入れによって多少の差異はあると思いますが、日常使用においては2年も持ちこたえることはないと考えています。
現時点での対応
車庫保管で、日常の足として使用しないクルマであれば、フィルムの表面のケアさえ行っていれば、耐候性はぐんと伸びるので、貼る価値はあると思います。
今後もさらなる検証を進め、随時このページで報告していきたいと思っています。
施工料金について
現在のフィルム材料仕入れ価格と工賃をあわせますと、フロントガラスへのガラス割れ防止フィルムの施工は、10万円近くするとお考えください。
車両およびフィルムのチョイスによって価格は変動するので、当該車両ごとのお見積りとさせていただきますので、よろしくお願いいたします。
最後に
実際にあったお問い合わせ内容ですが、「フロントガラスの割れ防止フィルムを貼っておけば絶対にガラスは割れないのですか!?」 という質問がありました。
” 絶対 ” などありえませんので、極端なご質問はお控えください。