カーフィルム専用ピット
当店でのカーフィルム施工は、密閉された専用のピットで行います。
フィルムとの干渉をおこさないLED蛍光灯でスッキリ見やすく、明るくて広々とした施工空間です。
クォリティーの追求は分解
内張りや内装品を分解せずに貼ることも可能ですが、カーフィルム施工にはガラス洗浄液や貼り込み液などの水分を多量使用します。 分解せずに貼る場合は、使用した水分がどこに流れ、どれだけ溜まっているのかの確認はできません。
ビニールシートで養生して施工しているのを見かけますが、これはあくまでも内装材が濡れないように保護しているだけで、ガラスの横や下部に押し出された水分は内装材の中の見えないところに流れていき、行方は不明となります。
分解した画像を見てもわかるように、内装材の内側には色んな機器や配線が張り巡らされ、鉄板の形状も凸凹、あちらこちらに穴も空いていて、どこに水分が流れて行くのかはわかりません。
当店では、出来うる限り分解作業を行い、ガラス寸前のところで養生をし、できるだけ水分が余計なところに流れ出ないようにしっかりと養生をして施工を行います。
また、フィルム施工では、手早くフィルムをインストールし、水抜きも一発でスカーンと抜ききらないと綺麗には仕上がりません。 内装材を分解せずに貼る場合は、内装材とガラスとの狭~い隙間にフィルムを差し込んでいかないといけないので時間がかかり、もたもたすればするほど、余計なところにフィルムが触れてしまいゴミの混入を招きます。
さらに、フィルムの圧着と水抜きに使用するヘラも、適切な角度と端部まで差し込めないので、水の戻りによるツノが出て、これまたゴミの混入につながり、こちょこちょと小技を使えば使うほどドツボにハマります。
フィルム粘着剤が極薄の海外製品を扱う場合には、微細なゴミの混入を防ぐため、分解作業は必須となります。
国産フィルムは粘着層が厚いので少々のゴミ噛みがあっても、粘着剤層に埋もれさせることができるので、分解せずに(分解できなくて)安価な施工受けをしているところが多いですね。 このようなところは海外製品を使いこなせません。
外せるガラスは外して
リアドアに採用されている三角小窓。
小さなガラスですが、当店では分解し、ガラス単体にしてガラス端部まできっちり貼り込みます。
ゴムで挟まれた三角窓は、分解せずに貼りこもうとすると、ゴムとガラスの間にヘラを差し込んで広げ、フィルムを押し込まなければなりません。 ゴムとガラスの密着強度は車種ごとに違いますが、3方ともきちんと奥まで差し込んでゴミの混入も折れもなく綺麗に仕上げるのは技術とともに運も必要(笑) 新車ならまだしも、長く乗っているクルマなどはゴムの劣化やゴミの溜まりもあるので、これまた大変(>_<)
経験豊富な当店にお任せあれ^^
リアガラスは一枚貼り
一枚貼り成形はね・・・・かれこれもう25年以上やってますからぁ! もはや当たり前です^^
ソーラーガード・クアンタムのような硬くて厚く、熱に敏感な海外製のスパッタードフィルムを触っていると、ヘナちょこ国産フィルムなんぞ超楽勝(笑)
逆は難しいみたいですね! 普段からヘナちょこフィルムばかり触っていると、技術も気持ちもヘナちょこになるみたい(笑)
フィルム職人
人には向き・不向きがあります。
フィルム職人にとって一番重要な要素とは・・・・ 僕は「短気であること」だと考えています。
気が短くてまわりに当たり散らすなんてのは論外ですが(笑)
フィルム職人に必要なのは、自分の失敗に対して自分を厳しく責められる要素。
温厚なボォ~~っとしてるヤツはフィルム職人に向きません。
数人に技術指導をしましたが、自分の失敗に腹がたたない、自分の失敗をフィルムのせいにする、こんな人はモノになりませんでしたね。
自分がやっちゃった失敗に自分を責めまくる人は、なぜこうなったかを考え対策を講じます。
ボォ~~っと坊っちゃんは、すぐに出来ない理由を探し言い訳をする。
どれだけ失敗し、どれだけ自分にブチ切れて、どれくらいゴミの山を作ったかで結果は決まります。
フィルム職人が育たないのはよくわかります・・・・